ささ記_December 2019

12月の扉絵「スター」




























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佐々木美穂 _miho sasaki


ハンカチとポストカードも引き続きどうぞよろしくお願いします。
ハンカチ
ポストカード






12月26日(木
曇りがちの1日。
それでも朝、白い空に白い富士山が光っていました。
午前中、絵の受け渡し。
ここひと月ほど描いていた絵が、ようやく手元から離れ、
ふ〜っとひと息。

さて今年も「ささ記」を読んでくださり、ありがとうございました。
今年は映画館へはあまり行けなかったけど、
ジャン・ヴィゴの「アタラント号」から始まり井口奈己監督の映画で締められて満足。
美術館へはけっこう足を運ぶことができ、
特にイケムラレイコ展、坂本繁二郎展、岸田劉生展は、
思い出すたびその余韻の中に浸れる、今もなお満ち足りた時間が続いています。
来年は5月に個展を控えています。
きっとあっという間に5月になりそうですが、
自分なりに日々、描いて暮らしていこうと思っております。
来年もどうぞよろしくお願します。

今日の富士山、更新してます。




                    
12月25日(水
晴れましたが、寒かった。
午後、タビラコ文化祭昼の部へ。
先日タビラコに行った時、佳奈さんから、
井口監督の自主映画がみられると聞いて、とっても楽しみにしていました。
文化祭は映画上映から。
普通の、道が駅が坂道が、アパートの通路が、窓が、井口さんが撮ると瑞々しくて、せつない。
なんか胸がいっぱいになりました。




12月24日(火
快晴。
洗濯物を干していたら、お隣の亀の先生も洗濯物を干してらした。
奥様も共に90歳を越してらっしゃるようですが、
お二人で暮らしていて(時々娘さんがいらしてる)、
ご自分で洗濯をして干しているということに、ぐっときてしまいました。

クリスマスイヴですね。
小学生の時に集めていた切手から。

















そして、ほぼ毎年クリスマスに亮太くんがかけてくれる、
コンピレーションCDの、特に好きな7曲目を。
Erlend Øye - Last Christmas

メリークリスマス⭐︎ 




12月23日(月
いいお天気の1日。
富士山の手前の山々にも、うっすら雪が積もっていました。
スーパーのお肉売り場は、一昨日あたりから、
ローストチキン用のお肉がたくさん並んでいます。
一方魚売り場は、御節用のものが。
面白い。





12月22日(日
午後から雨が降り始めました。
午前中歯医者さんだったので、亮太君と一緒に家を出る。
歯医者さんのあと、ディーズホールが開くまでの時間、
歯医者さんの近くのカフェで本(ドスちゃん)を読みながら待って、ディーズへ。
土器さんに今年もお餅をお渡しして、山口さんの展示をみて帰宅。
2時頃だったか、宇都宮の凡子ちゃんより電話。
今朝のある番組に、Zakkaの話が出ていたのでと教えてくれました。
うちにはテレビがないので、その番組のことも知りませんでしたが、
動画サイトにもう上がっているとのことで、メールでアドレスも教えてくれて早速みました。
Zakkaの名前は一言も出てきませんが、見る人がみたらすぐ分かる。
北出さんのポストカードと眸さんのキッチンクロス。
嬉しくなっちゃいました。






12月21日(土
曇り空の1日。
早く日が延びてくれないかな。
明るいうちにしか絵を描かないので、今日みたいな曇りの日は、
昼間でも暗くて、色があまり見えない。
冬至を過ぎ、新年になって気持ちが落ち着き始めた頃、
目に見えて日に日に明るくなる、あの感じが待ち遠しい。




12月20日(金
暖かくていいお天気。
午前中母よりお餅が届く。そんな時期になりました。
午後、お餅と供にかいさんの新しいアトリエにお邪魔しました。
前にもちらりと寄ったのですが、
ますますぎゅーっと世界ができていて、キョロキョロわくわく。
いいなぁ、かいさんのアトリエ。
お茶をしながら、最近買ったという画集を2冊みせてもらったり、
好きなCDをきかせてもらったり、なんていい時間と思う。
そのあと、Zakkaへもお餅をお持ちしました。
お茶をしていたら、きっと毎年カレンダーを買いに来ていると思われる男性がいらして、
でももう売り切れてしまっていて、そのやりとりがせつなかった。
でもゆっくりお茶をされていて、その感じがとってもよかった。
家に一度戻ってから、世界堂へ。
あれこれ補充して帰宅。
帰宅したら、N女史よりサンクファームのまどんなが届いていた!





12月19日(木
小雨が降ったりやんだり、曇り空の1日。
お休みの亮太君は、風邪からの咳がずっと残っているので、
今日は図書館に行かず、家で勉強。
先日、叔父(父の弟)が送ってくれたお歳暮の越前そばをお昼に作って、
おいしそ〜に食べていました。
私はお昼時間のタイミングが合わず、食べているのをみておりました。




12月18日(水
暖かくて、夕方スーパーへ行く時、空気が晩夏のようでした。
智子さんからマネの「草上の昼食」の葉書が届く。
ロンドンからの葉書がなぜか、毎回2か月とか3か月とかかかっていたのに、
今回のは10日で届いていて、早いと思う(普通より遅めですが)。
「仕草」についてのことが書いてあって、嬉しく読む。




12月17日(火
今日はずっと家にいました。
先日、亮太君の敷き布団を新調しました。
私はベッドですが、亮太君は布団を敷いて寝ています。
マットレスの上に敷き布団を敷いていて、敷き布団だけ今回新しくしました。
敷き布団もマットレスも随分前にmujiで買ったもので、
どちらも三つ折りにできるシンプルなもの。
でももう同じタイプのものは売っていなくて、ネットで探したらよさそうなのがあったのでそちらで購入。
実物をみていないので、どうかなあと思ったのですが、
届いたものはすごーくいい感じ!
寝心地もとてもいいらしい。
子供の頃、綿の打ち直しで戻ってきた、
ふかふかのお布団に寝た時の嬉しさを思い出しました。




12月16日(月
いいお天気で暖かくなりました。
指先がかっさかさの季節に。
絵を描いていると、つい指で絵の具を塗ったりするから、
爪の中まで絵の具が入ってしまいます。
それを落とすためにごしごし洗うから荒れ荒れの指先。
寝る前にハンドクリームをたっぷり塗って、と思っているのに忘れて寝てしまうことも。
ちゃんといたわってあげなくては。
随分前の友人達とのご飯会の時に、下和田さんからいただいたフタアミンのhiクリームがとってもよくって、
以来ずっとリピートして使っています。






12月15日(日
晴。
朝も夕も富士山がみえました。
昨日、久しぶりに茨城のえっちゃんと電話でおしゃべりしました。
以前お隣さんだったえっちゃんは、牧内さんと小・中学の同級生。
下北にチクテカフェができた最初の頃、えっちゃんも手伝っていました。
ちなみに、チクテカフェの入り口の蔦は、えっちゃんのご主人のたちさんが定期的に
手を入れてました。
この季節になるといっつも思い出すのは、
クリスマスの朝、ベランダの物干し竿にプレゼントがかかっていたこと。
えっちゃんが、というか、たちさんが危険を冒して(笑
結んでくれたのです。
それと、東京を離れる前にうちで夕飯をとお招きした時、
徒歩1歩なのに、おめかしして来てくれたこと。
キラキラの思い出です。
茨城に移ってもう15年くらい。
今もこうしておつきあいできてることが嬉しい。





12月14日(土
晴れて暖かくなりました。
夕方、また暗くなってから、自転車でZakkaへ。
先日お借りした傘を返しに。
今日も眸さんは丁寧に慎重に布を裁断していました。
佐藤さんに淹れてもらったカプチーノを飲みながら、その様子をみておりました。
眸さん、布を触らない日はないのだろうと思います。
Zakkaに行く前に立ち寄ったデパ地下の店員さんが??の応対で、ちょっとイライラしてしまい、
そういう自分にもイヤな気持ちになっていましたが、
Zakkaで清らかな気持ちになって帰宅。

そういえば鏑木清方の切手、持ってたなあと家に帰ってからみたら、やはりありました。
幻の築地明石町の絵(一番上左)
この切手は発売当時のものです。
なぜ覚えているかというと、保育園の頃に住んでいた家の、
近所に住んでいた女の子に何かをあげたら、この切手をくれたという記憶があるから。
切手部はこの頃から始まったと自覚してます。








12月13日(金
曇り空。
夕方、といってももうすっかり暗くなっていましたが、
近代美術館へ鏑木清方展をみに行ってきました。
終盤とあって、夜間開館の時間でもけっこう混んでいましたが、
自分のペースでみることができました。
どの絵にも、自分なりの発見がありました。
字もまたよかった。すらすらすらっと。
常設展ももちろん。
セザンヌ、マチス、梅原、安井のいつもの絵を、本日も心ゆくまでみました。
行きも帰りも九段下から歩いたのですが、
夜のお堀の水面を眺めながら歩くのは、気分がよいものでした。




12月12日(木
「ピーカンの晴」と言いたくなるのは、今日は小津の誕生日と命日だから。
『小津安二郎物語』/筑摩書房 の厚田雄春さん(キャメラの)の言葉です。
東京は19度まで気温が上がって、空は青く、夕焼けは紅く、そして満月。

毎年この時期、叔母(母の妹)に、アールトコーヒーの豆を送っています。
叔母はコーヒーが大好きで、豆が届くと、いっつも嬉しそうな声で電話がかかってきます。
その声を聞くのがまた嬉しい。
こんな風に、だれかを嬉しい気持ちにしてくれるアールトコーヒー。
ショーノさん、ありがとうございますって思う。



12月11日(水
夕方、自転車でZakkaへ。
先週は眸さんのお休みの日にZakkaへ寄ったので、
眸さんに会いたいなあと、出かけました。
着いたのは5時半くらいでしたが、
眸さん、ちょうどお昼を食べ終わったところでした。
今日はひとりの日で、ばたばたと忙しくて、こんな時間に。
お休みの佐藤さんが寄ってくれて、少しの時間手伝ってくれたそう。
佐藤さんがお休みの日にもZakkaに寄ってしまう気持ち、分かるなあ〜。
帰り際、みかんをお福分けと言って亮太君の分も一緒に持たせてくれました。



12月10日(火
晴れて暖かい1日。
午前中から外出。
まずは築地でかつお節と乾燥わかめを。
「灰干しわかめ」を買っているお店でひとつお願いしたら、
灰干しをする業者がいなくなってしまい、(その店では)もう手に入らないのだそう。
代わりに「糸わかめ」なるものを勧められてそれにする。
寂しい事情。。。
そのあといわて物産館経由で泰明画廊へ。
昨年練馬区美術館でみた、笠井誠一さんの新作がずらり。
買えないけれど、欲しいなあと思う作品を2点空想買い物しました。
それから松栄堂でお香を買い、三越地下と松屋をのぞいてからLIXILギャラリーで
「ものいう仕口」展をみて神保町へ移動。
成瀬の「秋立ちぬ」をみる前に古本屋をのぞいていたら、みどりさんに声をかけられてびっくり。
実は先週の金曜日にも、渋谷でばったりお会いしたばかりでした。
今日は昌太郎君と一緒で黒磯の帰りだったよう。
「ものいう仕口」は、昌太郎君のインスタで本が紹介されていて、
展示のことを知って見に行ったので、そのことを話せてよかった。
そして「秋立ちぬ」。
すばらしかった。
チラシの写真をみた時、エドワードヤンの「トントンの夏休み」を思い出したのですが、
その感じは近いような遠いような(もちろんどちらも素晴らしい)。
充実の心持ちで帰宅。



12月9日(月
曇りがちの1日でした。
亮太君が風邪っぴきに。
病院で診てもらい、インフルではなかったよう。

先日から、ドスちゃんの『白痴』を読み始めました。
亮太君から借りた河出文庫版。
実を言うと初ドスちゃんです。今のところ、面白く読んでます。



12月8日(日
朝からよく晴れました。
窓から、ちょっと遠くの桜の木々が赤く色づいているのがみえます。
東京は今、紅葉がとてもきれい。
月もだんだん膨らんできました。
9月の終わりに買ったミニバラは、
ひとつ花が咲いていて、8つ蕾がついていました。
買った時に咲いていた花は今もまだ咲いていて、
蕾は全部開いて、9つの白い花がず〜っと咲いてくれています。
いい景色です。





12月7日(土
横浜で初雪と、ラジオで聞きました。
寒そうでしたが、今日はずっと家にいました。
亮太君はスピノザの勉強会で本郷に出かけて、夕飯はいらないとのことなので、
先日の友人じゃないけれど、好きなタイミングで、
冷蔵庫にあるものでテキトーに作って食べました。
そして早々とお風呂につかり、あとは寝るだけの時間。




12月6日(金
曇が多かったけれど、朝、白い空に真っ白の富士山がきれいでした。
ポストに瑞穂さんからのお手紙。
瑞穂さんの美術通信で、これまでいろんな美術展をみるきっかけをもらっていますが、
今日の手紙の中にも、おすすめのDMと映画情報が入っていました。
ありがたい。
泰明画廊での笠井誠一展も教えてもらってよかった。
泰明画廊、銀座のwestに行く時、いっつも外から眺めるのですが、
なんとなく敷居が高くて。。。
笠井誠一展をみるためなら、入れます。






12月5日(木
晴。
昨日のお昼前、右目の白いところが突如むくむくと腫れぼったくなり、
病院に予約をとり、今日の午前中みてもらう。
昨夜の時点でだいぶ症状はひいていましたが、
特に傷もなく、大丈夫とのことで安心しました。





12月4日(水
本日も快晴。
富士山も月もきれい。
上田亜矢子さんの彫刻を、グレーの食器棚の上に置きました。
いい。



12月3日(火
ぴっかぴかの晴。
暖かくて、気持ちも自然とあったまりました。
今夜の月もきれいです。




12月2日(月
朝から降ったりやんだりの雨も夕方過ぎには上がり、月がみえます。
午前中、渋谷でひとつ用事を済ませてから、
ABCでZakkaの始まる時間まで本をみて、Zakkaでカプチーノ。
身も心もあったまる。
潤ちゃんのお弁当があったらお昼はそれにしようとダメ元で行ってみたら、
奇跡的にひとつあったので、いただく。
赤カブに里芋など、冬の野菜も入っていて、今日もおいしかったです。
潤ちゃんが、このあとコーヒー飲みに行かない?と誘ってくれたので、
彼女がお気に入りのサウダーヂなお店で、カフェオレを飲む。
静かな情熱の炎がゆらゆらしている男子が、丁寧に淹れてくれました。
陶芸家だったという父上の話が興味深かった。







12月1日(日
よく晴れた日曜日。
小さなベランダのはしっこにいくつかの鉢植えがあって、
明るい穏やかな冬の陽ざしにそれらが並んでいるのを今朝みたとき、
あぁいいなあと、人生を思ったりしちゃう。
栄子さん(亮太母)より、食料の荷物が届く。
新米10キロ、お手製の梅干し味噌イチジク煮、
それからミックスナッツにドライフルーツ、干し芋、りんごなどなどなどた〜くさん、
大好きなものばかりぎゅーっと詰まっていて、
クリスマスがやってきたみたいでした。