ささ記_November2021

 

11月の扉絵untitled









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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佐々木美穂_miho sasaki



 

ポストカードとハンカチのご注文、お受けしております。
ポストカード
ハンカチ


 

11月30日(火)
いいお天気でしたが、夕方からぽつりぽつり、きました。
お昼にウエマツで額装を1点お願いしたあと、
今日から始まった上田快・亜矢子作品展「それぞれの石」をみにディーズホール へ。
上田亜矢子さんから作品のことを少し聞くことができて、
聞いてからまたじっくりみて帰ってきました。
2年前に買った作品の隣に並べてみたいと思った作品は、すでに赤い丸がついていました。
家に帰ってから2つが並んでいるところを想像して、
1つではなく、2つ、3つと並べることで新たに見えてくる形のことを思ったりしました。




 

11月29日(月)
お昼過ぎ、ふと、オーハラさんとお茶がしたいなと思い、メールをしてみたら、
すぐにお返事がきて、1時間後には会ってお茶をしていました。
金沢での岩田さんの展示をみに行った時の話など、
考えながらゆっくり話してくれる、間 とか、好きです。
お茶につきあってもらえてよかった。






 

11月28日(日)
桃色の富士山見えるよと今朝は起こしてもらって、やっとみることができました。
静かな桃色の光。
いい1日の始まりでした。

数日前の夕飯の時、亮太君が、
「そういえば昨日、神保町で、積運のトラックみたよ」と。
なんと!私はまだ一度もみたことがないので、先を越された。
積運とは、何を隠そう(隠してないですけど)、野上さんの会社です!
これまでに何度かささ記にも書いたことがあるのですが、
元は父上の会社だったのですが、亡くなられたあと、一人っ子である野上さんが継いだのです。
それまで野上さんは織りの仕事をやっていましたが、以前のようにはできなくなり、
もったいないなあという思いから、会社を継いだ当初は
「社長室に織り機を置いたら?」なんて言っちゃってごめんなさい。
社長業も11年目になり、大変な中、すっごくがんばってます。
社長に聞いたところ、亮太君がみたトラックは、オフィスの引っ越しの4トン車だったようです。
積運のサイト、リンクを貼っておきます。
何かのとき、そうだ、積運は?!と思ってくださるとうれしいです。
私は、3トンウイング格納ゲート車に萌えます。
社長日記(インスタと連動)もあります。
積運


 

 

 

11月27日(土)
晴れましたが風が冷たくて、自転車に乗っていたら耳が痛くなる。
水道から出る水が冷たいと感じたり、
夜になって、足元に電気ストーブを出したりして、急に冬めきました。
電気ストーブは、昨年買ったもの。
たまたま眸さんが使っているのとおんなじだった電気ストーブ。
それだけで、よしって思う電気ストーブ。


 

 

11月26日(金)
今日も快晴。
午前10時に歯医者さん。
歯医者さんとのやりとりでもやもやとした気持ちが残るが、
引きずっていたら時間がもったいないと思おうとする。
ABCに寄って、詩、短歌の棚で手にとった本の言葉が響く。
その後TOROに。山口さんにはお会いできなかったけど、お店、とてもよかった。
TOROから原宿駅のある通りに出て、代々木公園の脇道を自転車で走りながら、
もうこんなに木々が色づいていたのかと。
眩しい光と枯れ葉の匂いを浴びて、homspunへ。
牛窪さんの展示を見て、牛窪さんと稲船さんと話して帰宅。
帰宅すると、お休みの亮太君が、ちょうどみかんを食べ終わったところ。
テーブルの上にぺったんこの皮が2つ分きれいに積まれていて、
まだみかんの香りがほのかに漂っていました。

 





11月25日(木)
今朝も富士山。
夕方、サンクファームの菊池さんからみかんが届きました。
すぐ箱を開けて、お手紙を読んで、ぱくっとひとつ食べました。
おいしくて、もひとつぱくっと。
まだまだ箱いっぱいにみかんがあるのを見ては、またうれしくなる。
大事にいただきます。


 

 

 

11月24日(水)
夕暮れ、窓から見える空にしばしみとれていました。
夕飯の買い物に出る時ポストをのぞくと、
カマキリ??のような絵の葉書がこちらを向いて入っていました。
すぐに裏を返して自転車置き場に向かうまでに読んでしまう。
野上さんからでした。
絵は、パウル・クレーの線画。
「玩具としての月」という邦題。1940年。
縦の絵がポストには横に入っていて、カマキリに見えました。
いいなあと何度も何度も見て、
クレーの線画ってすごいと、改めて認識しました。



 

 

11月23日(火)
晴れました。
亮太君が仕事から帰ってきて、夕飯の時、
「みほさんは今日はどんな1日でした?」とたいがい聞きます。
「平凡な1日でした」とよく答えています。
2016年宇都宮の18番での展示「きんいろ」で、
DMに使った作品は「きんいろの平凡」というタイトルです。
今日ふと、いいタイトルだと思い出しました。
平凡な1日には、きんいろの平凡もあったりします。


 

 

 

11月22日(月)
朝、雨。
昼間少しやんだすきに自転車で銀行とスーパー。
3時頃から本降りになる。

写真は、2017年3月5日、野上さんと高崎市美術館へ向かう新宿駅のホーム。
木村忠太展覧会中で、この日、堀井さんが美術館でお話されるので行ったのでした。
ささ記でその日のことを読み返したら、
「年をとるにつれて、忘れてしまうことは増えるけれど、
色の記憶は積み重なっていくという言葉が堀井さんらしくてとても印象深かった」と記してあリました。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月21日(日)
曇っていましたが、洗濯をする。
夜から雨になりました。
午後、堀井さんの白馬出版から出ていた本のページをゆっくりめくりました。
このシリーズのうち『気ままなパンの本』だけ持っていなくて、
当時お店で売っている間にどうして買わなかったんだろうと、いつまでも思っています。
当時というのは80年代終盤から90年代初頭。
渋谷の東急東横店の1Fにウィリアムズ・ソノマがあって、
本のコーナーに堀井さんの白馬出版の本も並んでいました。
(ソノマの、白地にブルーの格子の綿のキッチンクロスを、
岡尾さんが時々スタイリングで使っていて、もちろん買いました)
白馬で本を出されていた頃の堀井さんは30代。
私がZakkaにいた時にお目にかかっていた堀井さん、そして眸さんも、
あの頃は30代だったと思うとなんか心が、ひゅんとなります。
日曜日の昼下がり。


 

 

 

11月20日(土)
晴。
5時に野上さんと目黒駅で待ち合わせて、ギャラリークラスカでの堀井さんの展示を見に行く。
もうすっかり暗くなった道をギャラリー目指して歩く。
二人とも初めて行く場所と歩く道で、建物などみながら、
昼間だったらもっとよかったかもしれないねなどと話したりする。
ギャラリーのガラスばりの窓から堀井さんの姿をみつけて嬉しくなる。
壁には1枚1枚、堀井さんがコラージュしたポスター、
テーブルの上や棚には今回のためのオブジェなどが並んでいました。
堀井さんの選んだ色や形は、澄んでいて、クールで、モダンだなと
今回も展示をみながら思いました。
野上さんは、堀井さんのコラージュを建築っぽいというようなことを言っていて、
その感じもなるほどと思う。
時間がなくて、野上さんとお茶をする時間もなかったけれど、
堀井さんとも野上さんとも1年以上ぶりにお会いできてよかった。
ギャラリーから目黒駅に向かう時、みていた建物の間から、
大きな月がどんと見えて、野上さんに教えて二人で見ながら歩いたことは、
いい思い出になりそう。

 

 

 

11月19日(金)
晴。
頭痛はひいていて、ほっとして起きる。
午後3時過ぎ、天気も体調もいいのでABCで洋雑誌などみたくなり自転車で出かける。
その前にもちろん、かいさんのお店にも。
ハーブティーをいただいていたら、お客さんがいらして、かいさんのお知り合いの方のようで、
少しして、かいさんが私のことをその方に紹介してくれました。
(紹介をしてくれる感じがちょっと眸さんと似ていました)
そしたら「ささ記」を読んでくださっているとのこと。
その上『チョコレートな夜』も持っていてくださると。
うれしくなっちゃいました。
その方が帰られてから、かいさんとまた少し話をして、
真っ赤な西の空をかいさんと眺めて、今日は月食だから見れたら見てねと言ってABCに。
洋雑誌のコーナーに身を置くだけで、気分が静かに上がります。
それは20代の頃からずっと。
家に戻ってすぐ、亮太君と月食をみようと屋上に行くと、
われわれの真上に住んでいる方が、望遠レンズの立派なカメラを設置して、月食を撮ってらした。
あいさつをして、空を見ると月が見えない。
雲に隠れてしまったことを教えてくれました。
でも一番欠けた時の写真を見せてくださり、その鮮明な写真を見て満足してしまいました。
しばらく待っていたら、ぼんやり見えてきましたが、
それを見届けて、部屋に戻ってきました。



 

11月18日(木)
晴れましたが、少し寒い。
亮太君から借りて昨日から読み始めた、津島佑子の『光の領分』が、あと少しで読み終わる。
生活の中で日頃ぼんやりと感じていた「光」のことが、
言葉として読めたところからどんどん引き込まれていました。
午後から頭痛がしてきたので、バファリンを飲んで、今日は早めに寝ることにする。

 

 

 

11月17日(水)
晴。
午前中、ヴェンダースの「まわり道」を見る。
1975年の作品。ペーター・ハントケ脚本。
この映画に、今、出会えてよかった。
気持ちに引っかかり、とどまり、
思い出したり忘れたりしながら少しずつしみ込んでいく感覚。
一度家に戻り、夕飯の買い物を済ませ、3時の打ち合わせに神保町へ。
先月の初めにお渡しした本の表紙の作品の、色校などの確認でした。
デザイナー、編集者、そして、上がってきたばかりの色校(再校)を持ってきてくださった印刷所の方、
その面子に交ぜてもらえたことが、まずうれしかった。
造本のことも聞いてはいましたが、今日初めてみせてもらって、おお〜と。
「著者の方きっと嬉しいですね」と言うと、
編集の村井さんが、
「著者もですが、読者もうれしいと思いますよ」とおっしゃって、おお〜と心の中で思う。
デザイナーというか装幀の佐々木暁さんと村井さんが、長い時間をかけてこの本について話し合ってきた思いなども、
これまでの打ち合わせで垣間見ながら、こんなにもうれしい気持ちを仕事で得られたことが、
生きていく一つの糧へと今日変化していました。
本は来月中旬、ナナロク社から出ます。
またその頃、お知らせいたします。

今夜も月と星がきれいですな。





11月16日(火)
晴。
夜、PCが写真を勝手に編集したスライドショーを亮太君と見ながら大笑い。
しかも聴いたことのない(この先も聴くことはなさそう)音楽までついている。
亮太君が写っている写真だけなのですが、
私が撮った亮太君の写真、変なのばっかりなので、
音楽も含めて、面白すぎて涙を流しながら笑ってしまいました。

さて、最近の富士山、更新してます。



 

11月15日(月)
晴。毎日暖かいなぁ。
電車に乗って出かける時は、出かける前に電車の中で読む本を選ぶ。
今日は急に岡尾さんが恋しくなり、読むというより浸りたい感じで
『Land Land Land』_ちくま文庫版 を。
私の体の中には、眸さん、堀井さん、そして岡尾さんから受けた影響の部屋がどこかにあると思う。
『Land Land Land』のページをめくりながら、
かつて旅でみたいくつもの景色や匂いを思い出したりしていました。




 

11月14日(日)
本日も快晴。
朝、富士山の上にレンズ雲がありました。
今年2つ実ったレモンが、すっかり黄色くなりました。
昨年は年を越してもまだ青かったのに。
大きさも昨年の1・5倍以上。
収穫したいようなしたくないような。。
でももうしばらく、眺めているんだろうなと。




 


11月13日(土)
快晴。
亮太君は今朝も朝日に染まった桃色の富士山をみたそう。
今度見えた時は、起こしてもらう約束をする。
今夜も月がきれいです。





 

11月12日(金)
晴。
暖かいおかげで、暖房をつけなくていい分、電気代がかからないから助かります。
午前中、浴室の換気扇の掃除。
ちょっとやり始めたら、大掃除になってしまった。
亮太君のお休みの日は夕飯が早い時間に食べられるので、
食後は普段よりたくさん時間があります。
今日は久しぶりにトランプをしました。
2種類のゲームをやって2勝1分け。😉
そうそう、本日ヤクルトが日本シリーズ進出を決めました。
パリーグもオリックスが決めたようで、優勝チーム同士の対決でよかった。

 

 

 

11月11日(木)
今日も快晴。
風もなく、光が眩しくて、
山鳩が鳴いているのが聞こえてきたりすると、夏のようです。

さて、お知らせが遅くなりましたが、
2005年に女子栄養大学出版部から出版された
大腸がん術後の体験談&レシピ『きょうも、おいしく』が、
16年ぶりに新訂版『大腸がんになった料理家のごはん帖』として先月出版されました。
著者の重野佐和子さんのレシピやエッセイ、
公文美和さんの写真、
私のイラストなど、ほぼ当時のままの新訂版です。
16年後にこうしてまた世に出る事、素晴らしいと思いました。
本に書かれている言葉やレシピは今でもしっかり通用しますし、
この本を必要としている方のところに届いて、生きる力になるといいなと思います。

写真は、中で使われているイラストの一部です。
(この本にはけっこうたくさんイラストが入っています)





 

 

 

 

 

 

 






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『大腸がんになった料理家のごはん帖』重野佐和子/女子栄養大学出版部

 


 

 

11月10日(水)
朝からよく晴れましたが、風が強かった。
月がくっきりきれい。
3時過ぎ自転車で出かける。
かいさんのお店にお邪魔してから、寒川さんと坂村さんの展示を見にDEE'S HALLへ。
何年かぶりにお会いした坂村さん、背が伸びたような、
日頃の生活が悪いのでせめて姿勢ぐらいよくしないと、と、健在でした。
花と器が分離して見えてしまい、それは自分の気持ちかな。
そんなことを考えながら帰途につく。



 

11月9日(火)
ザーザーよく降りました。
気温が高いので、秋の雨というよりは、夏を思い出す。
夕方上がったので、自転車でスーパーに行けました。




 

11月8日(月)
予報より晴れたので、午前中洗濯。
お昼、銀行で用事を済ませて出ようとしたら外は本降りの雨。
しばらく入り口のところで雨宿りをしていると、
銀行の男の方が「よかったらこれをお使いください」と、ビニール傘を差し出してくれました。
自転車だったのと、青空が見えてきていたので、
お礼だけ伝えてお借りせず、もう少し待って小降りになってから出ました。
その後、スーパーに行って買い物を済ませて外に出ると、すっかり晴れていました。
もう1軒のスーパーに移動する時、中学生くらいの男の子でしょうか、
彼の周りに鳩が数羽寄ってきて、すると急いでポケットからハーモニカをとり出し、
マスクをずらして吹き始めました。
ぽっぽっぽっ はとぽっぽ・・・・・   と。
あまりの純粋さに、じーん:::。
傘のこと、
はとぽっぽ、なんていい日なんだろうと帰宅。
夕方、富士山見えるかなとベランダに出ると、
淡い青色の空に細い月の近くに星がくっついていました。



 

11月7日(日)
少し曇っていましたが、気温は高め。
今日を含めて、結局今月3回もニューZakkaに行ってしまいました。
Zakkaで眸さんが選んで並べたモノを見る、その空間に身を置くという時間が必要なので、
「行ける時に行く」という気持ちを優先することにしました。
Zakkaのあと寄ったABCの帰りのエスカレーターの、
何段か上にいらした女性の後ろ姿があまりに美しく、
服の着こなしがものすごーく素敵で、ついて行きたくなりました。
モカ色の細身のシルクウールのニットが、細ーい背中に程よくフィットしていて、
少し太めで生地は厚めの白いパンツにそのニットをインしていて、
10センチくらいの白いピンヒール、左手にキャラメル色の革のジャケットを持っていました。
濃いめ茶系のロングヘアを一つに結んでいて、
スタイルの良さ、全体の色あい、エレガントな洋服の素材と着こなし。
バッグまでチェックできなかったのが残念。
お顔も見れなかったけれど、私よりはだいぶ年下の感じがしました。
眼福でした。

さて、CS、あっけなく敗退。
父からのメールは「これが阪神です」と。

 

 

11月6日(土)
本日も晴天。上着いらず。
午後、ともこさんとまさとさんが住んでいた建物の前を通る。
二人がロンドンに戻って3か月近く経とうとしていますが、まだ慣れない。
これまでに何度か彼らが東京を離れた時は、今回ほどの寂しさはありませんでした。
今回はあまりにも東京が短かったこと、
近くに住んでいたけれどこんな状況だから、互いの家を行き来したり、
家でゆっくりご飯を食べて話したりすることがができなかったこと、
そして一番はたぶん、
普段通る景色の中に、二人の姿を思い出すからだと思う。
今日も、色づいてきた木々を見ながら、
昨年の今頃、ともこさん達は部屋の窓からこの木々を見ていたんだなと。
きっとそのうち彼らの不在に慣れるでしょうが、
その時まで、今のこの気持ちを大事にしたいと思えた日でした。
人と人との関係性は時間によって変化していく。
そのことをここ数年、明るい方向に考えられるようになってきた、かな。

 




11月5日(金)
窓の外、遠くの桜の木、少しずつ赤く色づいてきている。
今日もいいお天気でした。
午前中栄子さんからたくさん食糧が届く。うれしい。
新米、早坂さんのお野菜、今年漬けた梅干し、おやつ、などなど。
梅干しは紫蘇が多め。紫蘇も無農薬のいい紫蘇なのだそう。
午後、自転車でタミゼへ。
昌太郎君が黒磯の話をいろいろしてくれました。
紅茶のサンプルを入れていた古い缶を買う。
ずいぶん前に行ったロンドンでも買いました。数字が気に入って。
大きさはだいぶ違いますが。
タミゼにいると、外国の旅先で立ち寄ったお店にいるような感じになります。

写真、左はロンドンで買った缶(no.19)、右は今日タミゼで(no.13887)。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11月4日(木)
晴。
このところ東京は、上着がいらないほどの陽気です。
午後、自転車でかいさんのお店と新Zakkaへ。
かいさんのお店は旧Zakkaで、こんな風に2つの場所に行けることもうれしい。
かいさんから今日は、良さそうな映画を教えてもらいました。
DVDを持っているとのことで、今度お借りすることに。
新Zakkaでは、井山さんにばったり会えました。
今年中に眼鏡を買いたいと思っている私は、
でも、遠くも近くも見えなくなってきていて、レンズをどうしようかと思案中でして、
そんな話を井山さんにしたら、井山さんは遠くは見えるとのこと。



 

 

11月3日(水)
今日もいいお天気。
祭日なんだなと感じたのは、
夕飯の支度の時につけたラジオから、みうらじゅんが流れてきたこと。
夕方、スーパーの帰りに古本屋さんへ寄ったら、
志賀直哉の文庫本『灰色の月・万暦赤絵』_新潮文庫 を見つけて購入。
この本、もう古本でしか売っていなくて、
古本屋さんでもなかなかみかけなかったので、きれいで、値段も安いものが見つかって嬉しい。
読んでほしいから、
これまで周りの親しい人たちに一方的にプレゼントしていて、
でもまだ渡したい人に行き渡っていなくて、古本屋さんに行くと探している本なのです。
短編集で、とりわけ「早春の旅」「夫婦」「盲木浮木」「万暦赤絵」「朝顔」など、何十偏読んだだろう。
例えば、直吉(志賀直哉の息子)との「早春の旅」の中に、河井寛次郎邸を訪ねて、
奥さんのおてまいでお茶をご馳走になったあと、炉端で皆で気軽に話している場面があります。
棟方志功の描いた大原孫三郎氏の所の襖絵を河井寛次郎が「鉄斎以上ですよ」と
言ったことからの下りなんて、ほんと面白い。以下抜粋。

___「鉄斎以上ですよ」と云っていたが、本物を見ずに反対するのも変で、そんな筈はないと思いながら黙っていたが、
その後で、今日午後榊原紫峰(さかきばらしほう)君を訪ね、今度造った自慢の庭を見せて貰うつもりだと云うと、河井は言下に、
「それはいい筈はないですよ」と云った。自分は棟方志功の「鉄斎以上」に遠慮していて損をしたと思った。
柳が前に木喰上人の仏像の微笑を推古仏の微笑以上だと云った事がある。一つの運動を起こす者の心理で、嘘とは思わないが、
さりとて一緒にそう思うわけには行かないことも時々ある。
日蓮上人の「禅天魔、真言亡国」の類である。自分は柳達の民芸運動は後になれば今の人が考えている以上に大したものになる事は認めているが、自分の性質からいえばいかなる運動にも縛られる事は閉口だ。___

志賀直哉の物や人を見る感覚や感情、さすがと思う。
「遠慮して損をしたと思った」とかなんて、とってもチャーミング。

 

 

 

11月2日(火)
朝、もやがかかっていて、亮太君が「今日は暑くなりそうだ」と。
夏みたいなこと言ってると思う。
夕方、homspunへpoiseの展示をみに行く。
その後、homspunの事務所をのぞいて、
原さん、坂本さん、貴山さんと「苗字」の話などして帰ってくる。



 

11月1日(月)
朝、富士山。
気温は高め。
午後、洗濯物をとりこんだ時タオルにてんとう虫がくっついていました。
星がたくさんついていました。
洗濯物をとりこんでから、自転車で新Zakkaへ。
富士山友達のAさんがいらして、今朝も富士山見えましたねと話す。
homspunでDMの原画をみてくれたそうで、
感想を伝えてくださり、たいへんうれしかったです。
眸さんと佐藤さんとは、私がZakkaにいた頃に
眸さんと北出さんがテニスを習っていた話になったりしました。
眸さんはフォームは決まっていたそうですが、
ラケットになかなかボールが当たらなかったとのこと。
当時、テニスウェアのまま、ラケットと黄色いボウルをカゴいっぱいに抱えて
Zakkaに戻ってくる北出さんと眸さん、カッコよかったんです。