ささ記_March 2019





















3月の扉絵 ふきのとう
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佐々木美穂_miho sasaki

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今日の富士山_3





3月31日(日 
夕焼けがきれいでした。
昨日眸さんからいただいたFAXを、今日もまた読み返す。
Zakkaに出会えてよかった。





3月30日(土 
夜になって雨が降り始めました。
虎さんは2連勝。
「勝ったけど、もうちょっと、打たんとね」と父からのメール。
ね。
アニエスヴァルダの訃報を友人のツイッターをみて知る。
昨年は「顔たち、ところどころ」と「幸福」(1965年)の2本を映画館でみて、
ますます好きになり、また新作をみられることを楽しみにしていたのです。
でもこれまでの映画はずっと残る。




3月29日(金 
寒い。
午後Zakkaへ。
行くたびに、毎回「眸さんの配置」にぐっとくる。
これらを全部写真に撮って、本になってみられたら、どんなに嬉しいかと思うけれど。
今日は広川さんの大きな青っぽい黒い壺の隣に、
やはり同じような色の美智子さんの箱が2つ縦に重ねて置いてあって、どきっとする。
いつも美術館みたいだ。
今日は眸さんが淹れてくださったカプチーノを飲んでゆっくりしてから、ABCに寄って帰宅。
今日からプロ野球開幕。
タイガースはスワローズと、只今延長戦中。





3月28日(木 
潤ちゃんのお弁当とチーズとワインと水筒を持って、今年も近くの公園へ。
その前に大学の構内の桜もみました。
もみじや柳の新緑も美しかった。
公園ではベンチに座って、1時間半ほど桜や子どもたちの走り回るのをみて、帰ってきました。
白い曇った空に満開の桜。
毎年こうして亮太君と桜をみられるのが嬉しい。






3月27日(水 
晴れましたが風強し。
朝起きるとまずお白湯をのみながら梅干しをひとつ食べます。
いつからそうしているのか覚えてませんが、
1日の始まりの時間としてなかなかいいなと感じてます。
朝、富士山はみえましたが、
近所でマンション建設が始まり、しばらくクレーンが画面に映りこむことになります。





3月26日(火 
予報ほど晴れず。
それでも午後は少し陽ざしが出て、空は春らしい長閑さがありました。
昨夜からまた蓮實重彦の「監督 小津安二郎」を読み返し始めました。
「小津的」という言葉で、「麗子的」を思い出してしまいました。
いつだったか、近美で岸田劉生の部屋をみていた若者ふたりが、
部屋を出るとき、「麗子的なの多くね?」と言っていたこと。
麗子的なのは2作品しかなかったんですけど。
(小津的と麗子的では的の使われ方は異なります)
話を戻すと、本をまた読み始め、前よりもすっと入ってくる気がしております。





3月25日(月 
窓からみえる遠くの桜の木にも花が咲き始めました。
桜が散る頃には、新緑の季節が始まり、日々緑色が変化していく。
桜を通りこして、この緑の色の豊かなことを考えて、
歯が痛いのをほんの少しだけまぎらわす。





3月24日(日 
晴れて富士山もよく見えました。
北九州市が発行している「雲のうえ」の最新号は30号。
表紙はやきとり。
今号は、われらが三女ちゃんも文章を書いています。
もう10年以上前ですが、
三女ちゃんと私は、北出さんに、大事に通っている焼き鳥やさんに連れていってもらったことがありました。
そんな景色が重なってみえたりしました。
下の写真は「雲のうえ」1号から30号まで。













































3月23日(土 
天気予報で気温が下がるのは分かってましたが、
朝、雪がちらちら舞った時は、そんなに寒いのかと窓を開けると、
そうでもなくってほっとする。
冬がいつのまにか思い出になっていたことを知る。
午後、愛媛でポストカードを置いていただいているsotosuの村瀬さんと、帝国ホテルの虎屋でお茶。
年に何度か東京にいらっしゃっていて、時間がありそうな時には事前にご連絡くださるので、
お会いできると嬉しい。
虎屋でゆっくりしてから、いくつか寄り道しながら銀座の地下鉄ホームで別れました。
年上の方にこういうのは失礼にあたるかもしれないのですが、
かわいいんです、とっても。
お土産に八幡饅頭をいただきました。
一度に3つはいけますよと言われましたが、
帰って早速お茶をいれて、ほんとに3つぺろっと食べてしまいました。
3つ食べても、まだまだ箱に並んでいて、食べながら並んでいるお饅頭を眺めていました。
亮太君の朝のおめざにもぴったり。




3月22日(金 
東京は20度を超えたらしい。
初夏のようだった。





3月21日(木 
満月の夜。
東京も桜開花宣言。
午後、亮太君と「運び屋」をみに渋谷へ。
イーストウッドの映画をみるようになったのは、亮太君のおかげ。
どうしてこんな映画が作れちゃうんだろう。
よかったなあ。
映画のあと、Zakkaへ行ってカプチーノを。
亮太君とZakkaでお茶をするのは2回目。
眸さんが、亮太さんと呼んでくれるのが嬉しかった。
今日もZakkaにはZakkaの時間が流れていました。
夜はイチロー引退のニュースが。
それほどイチローのことを知っているわけではない私でも、
そうか。。そんな日が来たのかという思いになりました。






3月20日(水 
暮れ始めた空に丸いお月さま。
今日の東京は21度まで上がったようです。
午後、半年ぶりに髪を切りにエムラボへ。
伸びた分だけ切ってもらいました。
20代のころは金子さんがずっと大人に思えてましたが、
自分が50代になってみると、金子さんとたった8歳しか違わないんだと。。。
夕方、尊敬する大好きな方おふたりから続けてFAXが届く。
なんていい日だと思う。






3月19日(火 
白い空でしたが、風もなく気温も上がり、昼間は薄手のコートもいらないくらいでした。
(寒がりの私は着てましたけど)
午後、打ち合わせで渋谷へ。
バラバラでお渡ししたものが、デザインされて、形になっていく。
デザインの力ってすごい。
帰りにhomspumのお店に寄って、グレーのセーターを買っちゃいました。
今年初の洋服のお買い物。
家に帰って早速、持っているいくつかのズボンと合わせてみる。
どれとも合う。
コートなしで着られる陽気になるのが楽しみ。






3月18日(月 
快晴。今朝はくっきりと富士山がみえました。
夜ラジオを聞いていたら、宇和島で桜開花宣言が。
東京も今週中には聞けそうです。





3月17日(日
春の陽ざしが心地よい。
こんな日は、過去の雑誌のファイルを見返したくなります。
下の写真はセツのヨーロッパ写生旅行の時(1988年)、
一番最後に訪れたパリで買った「GLAMOUR」。
中のページも別のファイルに何ページかとってありますが、これは表紙ばかりのファイルから。
一緒に旅行に参加されていたシックな女性が、
「今、パリで買うべき雑誌は「GLAMOUR」よ」と話していたので、買ったのでした。
中を開くと香水の広告のページには、その香りがして、
う〜んフランス〜と思ったのでした。
それまで日本の雑誌しか買ったことのなかった私の、記念すべき洋雑誌デビュー版。












































3月16日(土
今日も思っていたより暖かくなりました。
夕方、自転車でZakkaへ。
雨が落ちそうな空でしたが、降られずに入店。
しばらくしてカプチーノを待っている間に、雨が落ちてきました。
Zakkaの緑色のテントの下に、荷物を乗せた引き車ごと宅急便屋さんが雨宿り。
空が明るかったので、にわか雨、10分ほどしてやみました。
カウンターに座って雨を見ていたら、会いたい方が隣にいる感じがしました。
佐藤さんに話したら、きっといましたねと。






3月15日(金
暖かい1日。
午後、シネスイッチ銀座へ「ともしび」をみに行く。
映画全編、ザ・シャーロット・ランプリング。
鏡越し、窓越し、階段をおりていく背中越し、ゴミを捨てにいく通路の後ろ姿、
纏う陰の雰囲気が美しかった。
物語は隠しすぎていて、もう少し出してくれてもよかったかなとも。
シネスイッチ銀座の金曜日レディースデイは950円。
これ、とてもありがたいです。




3月14日(木
今朝ははっきりめに富士山がみえました。
お休みの亮太君は、図書館からの帰りに、薔薇の花を3本買ってきてくれました。
赤が1本と濃いめのピンクが2本。
ホワイトデーですから。ウフ。
夕方一緒にスーパーに出かける時、エレベーターでおりて1階の扉が開いたとたん、
勢いよく飛び込んできたのは隣の小さな男の子。
(ママにいつも、出る人が先だと注意されてますけど)
右手にはピンクのガーベラの花束をかかげていました。
「きれいなお花ね〜」と言ったらちょっと得意げなお顔になっていました。

井山さんのインスタをみていたら、私も持ってます!と思わず井山さんにメールしてしまいました。
子供の頃に実家で使っていたもので、10年くらい前にもらってきて、まだまだ現役で使っています。


























3月13日(水
東京は19度まで上がったようです。
早朝病院へ。
思ったより早く終わったので、国立新美術館で「イケムラレイコ土と星」をみる。
カンゲキ。静かに興奮。
作品の配置も素晴らしかった。
コスミックスケープという部屋に入ったとき、
先のボナール展の最後の部屋や、オランジュリー美術館のモネの部屋に入った時と
似たような気持ちになる。
私の中でイケムラレイコの作品はドローイング時代のもので止まってしまっていて、
それ以降の作品をまとまってみたのは今日が初めてでした。
ドローイング、油彩、水彩、彫刻、写真、版画、言葉。。。
作家としての覚悟、境界線の余韻、そういうことを走り書きしながら夢中でみました。

そのあと、2時にbuikでオーハラさんとお会いしました。
お貸ししていたDVD2本を返却してもらい、映画の話やら、
もちろんみてきたばかりの展示の話やら、器の話やら。
buikで神戸でLUCAというお店をやってらっしゃる三木さんとばったりお会いして、
嬉しいことでした。
三木さんは松山に以前住んでいらして、松山のサンキエームで個展をした時に知り合った方。
オーハラさんも松山の人、智子さんも松山の人、みんな冴子さんを通して出会えました。
今日もまた冴子さんに感謝しました。






3月12日(火
晴。
ぼんやり富士山が春景色。
午後、桜をチェックしに近くの大学と公園へ。
自転車だと日陰は寒い空気でした。
蕾はまだかたそうでしたが、このあとずっと天気がよさそうだから、
あと10日くらいで咲くかなといったところ。
公園では、メジロかな、姿はみえないけれど鳴いていました。





3月11日(月
朝のうち雨が残っていましたが、次第に晴れて暖かい1日になりました。
今月の扉絵になっている「ふきのとう」は、
以前「食楽」で連載していた「たべもの、いろ色」の時のもので3年前に描いた絵です。
この時の文章の中に、8年前の震災の時の亮太君のご両親のことがあります。
震災の時、ツヨシさん(亮太父)は女川(おながわ)に、栄子さんは仙台にいらして、
ツヨシさんは仕事場のあった石巻の避難所にしばらく避難していて、
家に戻って栄子さんと会えたのは10日後のこと。
(おうちは仙台から車で北に40分程のところで、家屋の被害はありませんでした)
少し落ち着いた頃、久しぶりにおふたりで近所を散歩した時に、
フキノトウが芽吹いていて、それを摘んで天ぷらにして食べたことを
電話で話してくださったこと、
そんな話などを書きました。
それ以来ずっと、ふきのとうを見るたび、その様子が思い浮かびます。





3月10日(日
曇りがちの日曜日。
ラジオでのど自慢を聴きながらアイロンがけ。
今日は気仙沼からでした。
明日で8年。





3月9日(土
晴れて昨日より気温が上がりましたが、強風。
春一番だったそう。
夕方スーパーに行く時、西の空に細い月がありました。

長年ポストカードを置いていただいている福岡の望雲さんで、
来週の土曜日(16日)から、孝子姫のジュエリー展が始まります。
ぜひ、足をお運びください。
詳細はこちらから。







3月8日(金
晴。でも気温は上がらず風も強くて寒かった。
久しぶりの富士山は真っ白でした。
今日からZakkaで始まった岩田さんの個展に、午前中からはりきって出かける。
Zakkaの空間に、岩田さんがいらして、作品が並んでいて、
嬉しそうに選んでいるお客さん(私も含めて)がいて、
ああ、やっぱりいいな〜と思いました。
しばらくして井山さんがいらしたので、トラヤのアンスタンドでお茶をしました。
井山さんは本日2度目の。
井山さんとのお茶も久しぶりだったので、嬉しかった。
一旦家に戻り、夜は岩田さん美智子さん、眸さん、佐藤さんと原宿でご飯。
岩田さん美智子さんと先にお店に行って、紹興酒を飲みながら眸さんたちを待っていたいた時、美智子さんが
「井山さんのインスタに、美穂さんとお茶をしながら辛口トークってあったけど、圭介の作品について?」
と笑いながら聞かれたので、笑ってしまいました。
何についてと突っ込まれたので、「生活工芸」という言葉周りについてとお答えました。
(別に辛口ではなく、疑問とこう思うということを口にしたまでで)
そこで少しそんな話をしながら、眸さんたちがいらして、
おいしい料理を食べながら、お店とお客さんとのこと、売り方とか、そういう話にもなりました。
いい時間でした。






3月7日(木
よく降りました。気温も上がらず、冷たい雨。
午後2時過ぎから、亮太君とお出かけ。
まずは麻布十番のさる山へ。
さる山は今月10日で店じまい。
西荻時代はお店の前を通ったことしかありませんでしたが、
麻布十番になって、タミゼやプティ・キュが近くにあった頃から、おそるおそる寄れるようになりました。
年上だと思っていた猿山さんが、ある日同い歳だと知って、その日からため口にしました。
お店はなくなるけれど、猿山さんたちのこの先もなんかよさそうだなと、
今日話していて思いました。
さる山のあとは、今年も高橋悠治ピアノリサイタルへ。
今回も素晴らしかった。
最後に演奏された曲を書かれたチャポー・ジュラさんという方が、
高橋悠治さんの導きで壇上に上がられ、嬉しそうな高揚したお顔をみて、
こちらまでぐっと胸にこみ上げてくるものがありました。
帰りは雨が上がっていました。





3月6日(水
曇り。夜には雨が落ちてきそう。
午後、打ち合わせというか、仕上がったものを一式デザイナーさんのところへ持っていく。
紙のことなど細かいことを相談し、ようやく楽しみになってきました。
(デザイナーの方はこれから大変ですが…)
明日、あさってと、楽しい予定あり。
今日はそんな嬉しい夜です。




3月5日(火
晴れました。
洗濯をして、傘を干して。
ミモザの家のある通り、どこからともなく沈丁花の香りがしてきます。
今日、その木をついにみつけました。
沈丁花の奥では桃が満開でした。
庭が奥まっていたので、気づかなかったのでした。
春のおかげ。
ところで、昨日ライラックのことを書いてから、
そういえば、20代の頃ライラックタイムを聴いてたな〜と思い出して(CDはもう1枚も手元に残ってなかった)、
you tubeで久々に聞きました。
The lilac time







3月4日(月
今日も1日、冷たい雨でした。
午後、Zakkaにポストカードの納品へ。
佐藤さんにいれてもらったおいしいカプチーノをゆっくりいただき、
歯医者さんへ行って帰宅。
昨夜母と電話で話していたら、雛人形と掛け軸と、
お供えしたお菓子と、活けたお花の話を楽しそうにしてくれました。
花は桃と、濃いピンクとピンクのカーネーション、そして紫色のライラックだそう。
いい色合いと思いました。
ライラックがいい匂いだと2回も言いました。




3月3日(日
1日中、雨。
気温も低い。
ひな祭り。
母は雛人形を出したかな。
雛人形と一緒に、床の間にはお雛様が描かれた掛け軸も掛けられます。
お正月に久しぶりにみせてもらったのですが、母が小さい頃のものだそう。
ずっと私に買ってくれたものだと思っていたので、さらによく思いました。
そういえば今年のお正月は、床の間に、
鶴と亀と恵比寿さまの3本の掛け軸を掛けました。
父と母の結婚式の時の写真に写っているくらいなので、古いものです。
ぐっと、おめでたい感じが出ました。




3月2日(土
晴。
沈丁花の香りがあちらこちらからしてきました。
毎月、扉の絵が変わるたび、メールで感想を伝えてくださる方がいます。
そのことがとても励みになっております。
今日いただいたメールには、お嬢さん(6歳)が描いた、りんごの絵も送ってくださいました。
きっとお嬢さんの絵はずっと大事にとっておくのでしょうね。
私の母も私が保育園の時に描いた絵をずっととっておいてくれてました。
当時の色使いをみていると、今とあまり変わらないなと思う。
保育園の時のことでとてもよく覚えていることがあります。
グレーのズボンを先生にほめられたこと。
グレーが好きなのはもしかしたらそこからなのかな。




3月1日(金
思ったより晴れませんでしたが、洗濯はしました。
3月ですね。
来週の金曜日から、Zakkaでは岩田圭介さんの陶展が始まります。
Zakkaは展示をやらない(その代わり常設を充実させていく)という方向になってきていたので、
3年前の美智子さん以来久しぶりの個展です。
すごーく楽しみに待っていました。
ぜひ、お出かけください。
8日(金)ー12日(火)会期中無休
11:00ー19:00(最終日は17:00まで)