ささ記_January 2018



























2018年1月の扉絵は「おもち」
「食楽」での連載「たべもの、いろ色」2012年冬号より
すべての画像、文章の無断転載禁じます
佐々木美穂





1月31日(水
晴れて暖かめの1日になりました。
亮太君が帰ってくる前から、皆既月食をベランダで見ていました。
もう少しで全部隠れる頃、亮太君が帰ってきて、一緒に見ました。
赤銅(しゃくどう)色というのですね、あの神秘的な色のこと。
宇宙的な夜でした(笑。
午後、表参道へ。
行きに、小さなメジロをみかけました。なんともかわいかった。
表参道でひとつ買い物をしてから、Zakkaへ。
岩田さんと美智子さんのものが充実していて、
眸さんの手によって、あるべき場所に並んでいました。
カプチーノをいただき、眸さんと佐藤さんと少しおしゃべりしてからABCへ。
洋雑誌メインにじ〜っくりチェックしました。
今日は保留にしたけど、やっぱり買おうと思った雑誌がありました。
今日買えなかったのは、3500円という値段。
洋雑誌とはいえ、ちと高いかなとケチケチしてしまったのでしが、
本を買ったと思えばよかったのだ。
外に出るとすっかり暗くなっていましたが、
先日渋谷まで歩いた時の凍るような寒さはまったくなくて、
いい雑誌をみっけたことも重なって、足取りも軽かでした。





1月30日(火
寒い。
洗濯物が乾かなかったので、部屋の中に干し直す。
その景色が寒い。
潤ちゃんに教えてもらってから楽しみに読んでいた、
スージー氏のインスタの「Dr.ペンちゃん」がついに最終回を迎え、
そのシュールな終わり方にブルブル。
この前スージー氏に潤ちゃんのとこでお会いした時に聞いたら、
「Dr.ペンちゃん」は30代の頃に描いていたものだそう。
今はもうこういうの描けないと。

東京はまた木、金にまた雪マークが出ていました。
昨日ついにネットで長靴を注文したのですが、金曜日までに届くかどうか微妙。。




1月29日(月
晴れて、少しだけ寒さがやわらいだかな。
月がきれい。いつのまにかずいぶん丸くなっていました。
先週の雪からちょうど1週間。
まだ道の脇には、除雪した雪が残っています。
わざわざその雪の上を歩く子供達を毎日みかけます。
滑らないかと、ヒヤヒヤしてしまいます。
マンションの雪だるまはだいぶ細くなって、
ジャコメッテイの彫刻みたいで、なかなかいい感じです(笑。

夕方小唄と三味線のお稽古。
おさらい会で唄う「待宵月」を、このところずっと稽古してますが、唄にならず苦戦してます。
声量もなく、高い声は上ずってしまうしで、なかなか。
お稽古が終わって5時を過ぎていましたが、
外に出るとまだほんのりと明るくて、ほっとしました。




1月28日(日
寒い寒い日曜日でした。
この間、Zakkaの佐藤さんとリカちゃん人形の話になりました。
佐藤さんは、リカちゃんの「キッチン」を持っていたそう。
私は「応接間」でした。ソファの緑色が好きになれず、あまり使っていなかったことを話しました。
キッチンは、付属のものがいろいろとかわいかったそうです。
リカちゃんとリカちゃんママとわたる君はいたけど、パパは持ってたかなあと記憶があやしい。
当時嬉しかったのは、祖母(父の母)がリカちゃんのお洋服を、いろいろ作ってくれたこと。
なんと着物まであったのです!
もう何ひとつ残っていませんが、今みてみたかったなあと。





1月27日(土
今日も晴れましたが寒い。水も、パソコンも冷たい。
でもおかげで、連日富士山がくっきりとみえます。

陽のあるうちに夕飯の買い物へ。
それから、花屋さんで色とりどりのチューリップを買いました。
紫、黄、赤、ピンク、全部で8本。
たぶんドリスヴァンノッテンの映画の影響(笑。
2つの花器に分けて活けました。
買ってきた時よりも少し、ふっくらと開いてきています。
チューリップは茎がしなるから、その様子も好きです。



1月26日(金
今日も寒い。
晴れているので、陽ざしのある昼間はまだ耐えられますが、
夜は「寒い寒い」と口に出さずにはいられない。
言ったところで暖かくなるわけではないことは分かっちゃいるのですが。
午後、打ち合わせ。
Zakkaの近くなので帰りに寄りたかったけれど、一昨日行ったばかりだからよしておく。




1月25日(木
今日も晴。真っ青な空に真っ白の富士山がほぼ1日みえていました。
それにしても、寒いで、しかし です。
昨日もZakkaから渋谷へ向かって歩いている時、
もうすっかりあたりは暗くなっていて、体が凍るかと思いました。
今朝、都心はマイナス4度で、48年ぶりの記録だそうですが48年前もそんなに寒かったのかと。
昨日、眸さんと濱田庄司やバーナードリーチの話をしていたこともあって、
今朝というか、明け方に目が覚めて眠れなくなったので、久しぶりに志賀直哉の「雪の日」を読み返しました。
志賀直哉が我孫子に住んでいた頃の、ある雪の1日の話。
志賀直哉の近くには柳宗悦も住んでいて、柳宗悦の家にリーチが窯を持っていた時代。
雪の日の夜、そんな面々が柳邸に集まって話している場面の暖かいこと。
何度も何度も読んでいるけれど、読むたびに、自分もその部屋の中にいて、
火鉢にあたっているような気持ちになります。
「雪の日」は、新潮文庫「小僧の神様・城の崎にて」に収録されています。

夕方、月曜日の振替で小唄と三味線のお稽古でした。
帰り、ところどころ雪が凍っている道を、
自転車をひきながらそろりそろり歩いていたら、
向こうからやはりそろりそろりと歩いている人に手を振られ、
誰かと思ったらエムラボの金子さんでした。
お互いに気をつけてと言い合いました。
そんな「雪の日のあと」。



1月24日(水
晴。富士山の手前の山々にも雪。
昨夜は、窓の外の景色がキラキラと輝いていました。
2日間、家から出なかったので、今日は映画をみに有楽町へ出かけました。
楽しみにしていたドリスヴァンノッテンの映画を。
下の写真は、好きなページを切りとってあるファイルの中の1枚。
2002年のNYLON誌に掲載されたドリスヴァンノッテン。
この写真をみたとき、お顔はもちろんのこと、写真のすべてに心を持っていかれてしまいました。
大好きな画家の描いた肖像画をみるように、この写真を見つめ、
そのスカーフの色から、組んだ手から、縞のシャツから、
背景の木のドアから、テーブルから、思いを廻らせました。

映画では、コレクションにまつわることと、
プライベート空間である自邸と庭園、パートナーとの時間が描かれていて、
全体的にエレガントで、静かなトーンで統一されている印象でした。
おうちのシーンでは、映画「日の名残り」のことをふと思い出しました。
家のあちこちに、庭から摘んだ花を飾り、キッチンにも立つ。
とある部屋のテーブルに飾る花には必ず黄色を入れるルールがある。
なぜならテーブル脇の椅子のファブリックに黄色があるから、
黄色い花を飾ると部屋に馴染むからだと。
ファブリック制作は、インドに作った工場で現地の人を雇い、彼らの手仕事で行っている。
ひと針ひと針の大切さを、丁寧に時間をかけて教え、クオリティの高い布を作る。
大変だろうけど、素晴らしいことだと思う。

映画のあと、Zakkaへ。
眸さんに映画をみてきた話をすると、眸さんも気になっていた映画とのこと。
映画の話から、先日眸さんが行ってきたという京都のとある美術館の話など、
あれこれそれこれ話ました。

下のポートレートの隣のページでは編集部からの21の質問に答えていて、
最後の質問「Where's your favorite place in the world?」に対する答えは
「Home」
それから14年余り経っても変わってないことが映画から読み取れました。






























1月23日(火
快晴。雪が溶けて雫となって落ちる音がしています。
雪の日には必ず雪だるまを作るY姉さんから、今回も雪だるまの写真がメールで届いてました。
さすがです。Y姉さん、今年55歳。
さっきベランダから1階を覗いたら、マンションの入り口にも雪だるまが!
まだ一歩も外に出ていないので、溶けないうちに見に行かなくては。
亮太君は結局帰るまでに2時間以上かかりました。
切手部練馬支部長、野上さんも3時間以上かかったようです。
ご苦労さまでした。
昨日の雪の中、ポストに届いていた手紙の切手がぴったりでした。
差出人はZakkaOG4代目村瀬さん。









1月22日(月
亮太君が出かける頃から雪が降り始め、都心でも積もり始めています。
(天気予報は当たるものですね)
小唄も今日はお休みになりました。
亮太君の勤め先の書店は4時に店じまいとのこと、
電車が遅れているようで、普段なら40分ほどで帰ってくるのですが、
今日は1時間半経過してますが、まだ帰宅できてません。
私はといえば、今日はずっと家。
こんな日こそと、今年は早めに例の計算を始め、だいぶはかどりました。
雪の日と台風の日だけ部屋の中に入れてもらえるベランダのサボテン。
ちょっとほっとしているように見えます。




1月21日(日
晴。明日が雪になるとは思えないような暖か1日。
大きい洗濯物(バスタオルやカバーなど)もよく乾きました。
明るいうちに買い物。明日の夜の分も済ませておく。
先日、フィレンツェのお土産でいただいたバジルペーストを、
昨夜と今日のお昼、トロフィエ(パスタ)と和えました。
おいしかった〜。
トロフィエも前にいただいていたもので、残り少くなっていましたが、今日のお昼でついにおしまい。
紙のパッケージがシンプルで素敵でした。





























1月20日(土)
掃除の時に、床の隅っこでみつけた爪みたいな月が、空に出ています。
日中は、まあまあ晴れました。
月曜日は雪になるのかな。
特にどこか遠くへ外出の予定があるわけではないけれど、
明日は月曜日の夕飯の買い物も済ませておかなくてはと思う。

下の写真は今日アイロンがけしたランチョンマットとハンカチから。ブルー系










1月19日(金)
曇りの1日。
来週の月曜日は雪かもしれないとの予報。寒そう。
夕方打ち合わせのあと、Zakkaでお茶。
Zakkaの佐藤さんは寄席に行くのが好きで、今年に入ってもう2回も行ったようです。
面白かった落語の話を聞かせてもらいました。
とても嬉しそうに聞かせてくれる佐藤さんの顔をみているだけで、和みます。
そして今日、ついに鍋つかみを買ってしまいました。
常々買いたいと思っているのですが、OGの立場としてお客さん優先かなと遠慮していました。
でも、もう何年も我慢していたので(笑。
赤系の布をはいだ、サイズも今までみたことがないくらい小さめの鍋つかみ。
うれちい。
ちなみにうちには18枚も鍋つかみがあるというのに、まだ欲しいのです。
だって、1枚1枚それぞれ全部いいんですもの。




1月18日(木)
思っていたほど晴れはしなかったけど、気温は高め。
来週はまた寒くなるらしい。
それでも紅梅が木いっぱいに咲いているのをみかけました。
お昼は潤ちゃんのお弁当。
今日もおいしくいただきました。
1月はいろんな方からお年賀にとおいしいいただきものが続き、口福な毎日。
それらもだいぶ、お腹の中に入ってしまいました。
お年賀のある間は、まだ新年のような感じがあります。




1月17日(水)
夕方から雨になりました。
雨の前に夕飯の買い物は済ませたので大丈夫。
先日潤ちゃんと福光屋さんへ寄った時に、
おいしいよと勧められて買った豆腐の味噌漬。
あったかいご飯の上にのせて海苔と一緒に という食べ方も教えてもらいました。
これがほんとおいしくて、このところお昼は毎日そうしてます。
(亮太君は夜、熱燗と一緒に)
福光屋さんに寄った時、あったら買うのは「ほたるいかの素干し」。
先日はなかったので買えませんでしたが、豆腐の味噌漬けを教えてもらえてよかった。

昨夜からセツ先生の「大人の女が美しい」を読み返しています。
セツ先生独特の美意識。すぱっと言い切るところがカッコイイのです。
そういえばセツは、授業料がとても安かった。
週に3回、1日4時間の授業があるのに、月1万円、年間12万円でした。
入学の年だけ入学金として8万円納めましたが、それでも20万円。
学費の安さもきっとセツ先生のお考えだったのでしょう。
潤ちゃんと私はセツの同期。ヨーロッパ水彩の旅も一緒でした。
潤ちゃんと、セツの頃の話をできるのも嬉しい。





1月16日(火)
本日も晴れ。洗濯物がよく乾きました。
それにしても先週は寒かった。
寒い日のお楽しみはなんてったってお風呂。
熱めに設定したお湯に、本を持ち込んで。
極楽、極楽、ってつい言いそうになります。

明日は久しぶりに雨らしい。




1月15日(月)
晴れて、昨日より気温も上がりほっとしました。
猪熊弦一郎さんの「私の履歴書」は昨晩で読了。
「私の履歴書」は今も日経新聞で連載されているいる読み物で、
猪熊弦一郎さんの履歴書は1979年1月に連載されていたもの。
連載当時は77歳。
初めて猪熊さんの展覧会をみたのは、1992年10月銀座のミキモトホールでした。
その翌年の5月に90歳で亡くなられています。
当時ミキモトホールで配布していたカタログを、午後、引っ張り出してみてみました。
中に1995年新宿三越で行われた、「猪熊弦一郎遺作展」のチラシも挟んであって、
いろいろと思い出そうとするけれど、ぼんやりとしか思い出せなかった。
三越の展示の時に『画家のおもちゃ箱』が売っていて、欲しいと思っていた本だったから、
買えてとても嬉しかったことは鮮明に覚えています。
今度半蔵門線「三越前」で降りたら、
ホームの端から端までゆっくり歩いて、壁の猪熊さんの絵をじっくりみようと決める。






1月14日(日)
今日もよく晴れて、1日中富士山がみえていました。
福井はかなりの積雪らしい。
同じ日本なのに、福井と東京とでは、空の色も空気もぜんぜん違う。
福井の冬しか知らない母が、こんなに晴ばかりの東京の冬を知ったら、
ありがたいな〜ときっと毎日言うだろうな。
帽子のスソさんはもう覚えてないと思いますが、ずいぶん前に個展をみに来てくれた時、
「美穂ちゃんて福井で生まれ育ったんでしょ。
日本海側なのに、なんでこんなに色鮮やかな作品を作れるの!?」と(笑。
ちなみにスソさんはお隣の石川育ち。
そんな風に言われたのが、あとにも先にもスソさんだけだったので、よく覚えてます。
でも色の感覚は人それぞれ、持って生まれたものだと思う。
さて今夜は手紙を書く時間に当ててます。
夕飯の支度をしてから、好きな音楽をかけて。





1月13日(土)
晴。今朝も青い空に富士山。
今日は潤ちゃんとデート。
お昼前に乃木坂で待ち合わせて、まずは21_21の「野生展」から。
立花大先生や黒田征太郎さんの作品をみていたら、
細胞がむくむくと動きだし、私もやらなくてはという気持ちになりました。
潤ちゃんも私も21_21へは初めて行ったこともあって、
最初、道を間違えて車道の脇を歩いていたら、
ミッドタウン側の建物の中のオードリーヘップバーンと、プレスリーを見つけてしまった(笑。
ヘップバーンは「ティファニーで朝食を」の有名なシーンの後ろ姿で、
誰かが扮して撮影をしているのかと思いましたが、
道を引き返してもう一度見たら、人形でした。
その時にプレスリーにも会ってしまい、今思えばこれもまた「野生展」かと。
展示のあと、ミッドタウン地下のとらやと福光屋をのぞいて、表参道へ移動しbuikでお昼。
ふたりともキッシュを。
キッシュが焼ける匂いに潤ちゃんが何度も「幸せな匂い〜」と言ってました。
帰り際、佳奈さんに今年もよろしくとご挨拶し、
ギャルソンをのぞいてから、年始のご挨拶に行きたいという潤ちゃんのお供でZakkaへ。
眸さんもたまに潤ちゃんのお弁当を買いに行って下さっていて、
年末最終日のお弁当もとてもおいしかったですと潤ちゃんにお礼を言ってました。
Zakkaのあと、グラフペーパーとユトレヒトをのぞいて解散。
私は渋谷郵便局経由で帰宅。
充実の1日〜。
ユトレヒトでは、猪熊弦一郎「私の履歴書」を買いました。
今年初めて購入の本はこの1冊から。




1月12日(金)
晴れましたが、最高気温6度と寒い1日。
福井はけっこう積もっているようです。
お昼はuzuraの潤ちゃんのお弁当。
野菜の値が高騰し続けている話などする。
ほぼ毎日通っている庶民の味方のはずのスーパーも、
キャベツ半分が298円、カリフラワーが498円(いずれも税抜き価格)!
ちなみに昨日表参道へ出た時に紀ノ国屋をみてみたら、
キャベツ半分の値段は紀ノ国屋のほうが安かったので、キャベツだけ買って帰りました。
(カリフラワーは698円でした)。
潤ちゃんのお弁当は、今日も野菜がたっぷり、彩りも豊かなおいしさでした。

今年になって毎日何かひとつだけ多く掃除をするというのを心がけていて、
今日は洗濯機の洗濯槽の掃除を。
といっても、洗濯槽専用の洗剤を入れてあとは自動でってやつですが、なかなかの達成感を得られました。

下の写真は午前中アイロンがけしたクロス類から。
いい感じ〜と並べてうっとり自己満足の時間。









1月11日(木)
晴。風もおさまり、陽ざしがひらひらと揺れていました。
今朝は富士山、ばっちり撮れました。
お昼、今年初Zakka。
眸さんと佐藤さんに今年もよろしくお願いしますと挨拶をする。
今日は佐藤さんが淹れてくれたカプチーノをいただく。
眸さんも佐藤さんも、いつも一生懸命淹れてくれます。
その姿をみているので、一層おいしく感じます。
渋谷経由で食材を買って、帰宅。
夕方、こちらも今年初の小唄と三味線のお稽古。
今年も静かに動き始めました。
夜は4日遅れの亮太君のお誕生日の宴。
お休みの亮太君は図書館のあと、エルメスのギャラリーの展示をみに行ったそう。
その展示の話をきいていたら、私も行かなくては!となる。



1月10日(水)
今日も晴れて真っ青な空、でも強風で寒かった。
朝も夕も富士山。
近所でマンションを建てていて、クレーンが富士山にかぶるため、朝は写真に撮れず。
暮れてすぐの富士山は、雲をたくさんまとっていました。



1月9日(火)
晴れましたが、午後から風が強かった。
東京は16℃まで上がったようです。
のびたままになっていたシーツのゴムを2日越しで取り替えて、すっきり。
ミシンがあればジャジャジャと終わるんだけど、
手縫いでチクチクは、なかなか肩の凝る作業でした。
それから昨日電池がきれて止まった時計の電池(単5)も買って、
時計もまた動き出しました。

『あの頃」の中で印象に残った言葉がありました。
「絵葉書のように」の章で、

ー「美しい」という言葉を簡単に使わないようにしたいと思っている。
景色が美しいと思ったら、どいういう風かくわしく書く。心がどういう風かくわしく書く。
くだくだとくわしく書いているうちに、
美しいということではなくなってきてしまうことがあるが、それでも、なるたけ、くわしく書く。
「美しい」という言葉がキライなのではない。やたらと口走るのは何だか恥ずかしいからだー

「美しい」に限らず、私もできるだけ、心がどういう風か書くようにしたい。



1月8日(月)
午後から雨。夜にかけて本降りになるとか。
午前中栄子さんより食料の荷物が届く。
お米といっしょに玄米も入っていて、夕方栄子さんにお礼の電話をした時に、
玄米の炊き方を教えてもらう。
玄米を一度も炊いたことがないもので。。
いつ、玄米ご飯の日にしようかなと、楽しみになってくる。

毎年お年賀にと菓子を送ってくれる野上さん。
今年は和久傳の和三盆でした。
華やかさのある桃色で、箱を開けるたびつい頬が緩みました。
























1月7日(日)
本日も晴。
エアコンの鈴虫、今日は鳴いてない。
亮太君の誕生日。年男🐶です。
だいぶ年は離れてますが、私より年上のように思えることが多く、日々いろいろ学ばせてもらってます。

午後、銀座へ。
セールでショートブーツを買いたいなと思い見てみましたが、欲しいのはなかった。
で、ぶらぶらして、帰り渋谷に寄ろうと銀座線に乗ったら新車両!
初めて遭遇しました。
しかも今「歌舞伎座130年、銀座線開業90周年、高麗屋三代襲名披露記念」コラボで、車内はシックな華やかさ。
歌舞伎の色とレトロな車両の色あいがぴったり。
十代目松本幸四郎好きの智子さんに見せてあげたい!と思いながら乗っていました。




1月6日(土)
いいお天気でした。
少しずつ日が延びている感じがあります。
それだけで明るい気持ちに。
ここ数日、エアコンから鈴虫が鳴いているような音がしてきます。
その音は悪くないんだけど、エアコンのどこかが悪いんでしょうな。




1月5日(金)
曇りの1日。
富士山は見えず、でしたが昨夜の夢で富士山を見ました。
いつもは西の方角に富士山が見えるのに、
夢の中では、南(部屋の窓から真正面)に富士山が見えました。
ベランダに出ると、西にもやはり富士山。
あれ?じゃあ、正面のあの山はなんだろう?と不思議に思いながら眺めている夢でした。
写真の富士山は、帰省時、新幹線からみた富士山。12月27日午後1時28分




















1月4日(木)
昨日ほど風もなく、からりと晴。
今日から仕事初めのところも多かったようですが、まだ車も少なく静かめです。
もうすっかり東京モードに。
実家では、キッチンのストーブの前のソファで『あの頃』をずっと読んでいました。
ときどき むふふ と笑いながら読みました。
武田百合子さんご本人は、文章よりもさらに面白い人だったのかなと想像してみる。
亮太君はこのお正月は、坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖』と、
スタニワフ・レムの『天の声・枯草熱』の2冊を読み終えたらしい。

祖父(母の父)が戦前名古屋で製本屋を営んでいたことを、
「ささ記」にちらりと書いたことがありました。
当時の写真が母の手元に2枚だけ残っていて、その写真を写真に撮ってきました。
紙の束、禁煙の文字、高い天井、女の人たちの白い割烹着、活気のある景色が広がっています。
製本屋さんだったというのが、私はとても嬉しいのでした。



























































1月3日(水)
東京、快晴。
明けましておめでとうございます。
昨夜東京に戻ってきました。満月の夜でした。
実家のほうはまったく雪もなく、ときどき晴れ間がのぞいたりして、
あたたかめの年末年始となりました。
さっそく昨日、帰る前に母とおおげんか。
以前北出さんに、母の言うことは愛情の裏返しなんだから私がもっと大人にならないと、
と言われたことがありましたが、無理。
いい歳した子供がふたり、カチンカチンと言い合戦を繰り広げました。
それでも「東京に戻りました」と夜電話をした時には、お互いけろりとしているのだから。

さて写真は元旦の朝、実家の座敷の富士山。


























今年もどうぞよろしくお願いします。