12月の扉絵『青い器』
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佐々木美穂_miho sasaki
ポストカード
引き続きよろしくお願いします
12月13日
1時過ぎスーパーに買い物に出て、しばらく自転車を走らせたら、手がかじかむほどの冷たい空気。
コートの袖口からセーターの袖をひっぱり出して、手の甲まで伸ばしたけど、しっかり冷たくなってしまいました。
亮太君は、午後からzoomでスピノザ協会の研究会。
会場に行きたそうでしたが、今回は京都なのでzoomで参加。
テーブルの私の斜め向かいで、まだ続いています。
休憩を挟みながらも5時間近く。
12月12日(金)
外に出ると風が冷たかった。
夜になってぐっと冷える。
先日homspunに寄った時にいただいた、みかんについていたお目目のシール、
手帖に貼ろうとみていたら、ぴったりのところに!
キウイブラザーズの目がさらに大きくなりました。
手帖は2007年から「 QUOVADISのビジネス」を使っていて、
いつからか中身のレフィルだけ買ってカバーはそのまま使い続けています。
カバーはシールやらテープやらを貼り続けていて、ボロボロなんだけど愛着があって変えられない。
12月11日(木)
午後、亮太君と展示を見に京橋へ。
まずはアーティゾン。
特集の安井曾太郎がお目当て。
いつの間にか自分の中では作品集の中の絵の記憶になっていたけど、
久しぶりに原画を実際に見て、1本の線がこんなに強く、生きていることを再確認する。
玉蟲先生、F夫人(福島繁太郎夫人)、安倍能成らの肖像画の堂々たるおかしみのすごさ、
鼻先に匂いが漂ってくるような薔薇の絵、
それから文藝春秋の表紙画もまとまって見ることができてよかった。
でももっともっとみたかった。
コレクションから、セザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」、
モネの「黄昏、ヴェネツィア」もありました。
ブリヂストン美術館時代の常設の部屋でみていた並びが頭の中にずっと残っていて、
あの部屋で見ていた時と少し印象が違ってみえる。
(いつまでもブリヂストン美術館に浸っていたいのかもしれません)
アーティゾンの後はすぐ隣のビルの小山登美夫ギャラリーのパウロ・モンテイロ展へ。
2年前だったか六本木の小山登美夫ギャラリーで初めて知ってから、気になっていました。
今回もやはり好きでした。
見終えて、亮太君は六本木へ私は日本橋へ寄って、それぞれ帰宅。
亮太君の方が先に帰っていて、帰り道、部屋に灯りがついているのが見えて、
ああ、いいもんだなと思う。
12月10日(水)
今日もいいお天気。
ここ数日の快晴で富士山の雪が少なくなっていました。
かいさんの作る服 KAI のStyle Book No.4が出来上がってきました。
毎回楽しみにしていたStyle Bookですが、No.4ではなんじぇ(Nanject)が登場します!
9月にかいさんとご主人のレンさんがうちにいらして、洋服数型となんじぇの撮影をしました。
なのでいくつかの写真には、うちの壁や床も使われています。
私は邪魔にならぬよう、遠目にお二人の様子をみていました。
それはとっても特別な時間でした。
KAIの服となんじぇが並ぶなんて光栄だけど、足を引っぱらないかという心配も。。
どんな風に使われているかは、出来上がるまで分からなかったので、ドキドキしながらページを開くと、、、
たくさん使われていることにまず驚いたのですが、
いつの間にかかいさんの視点、形、立体、空間の捉え方に見入っていました。
こうして印刷物になって、ページをめくるたび、
KAIの服とかいさんスタイリングによるなんじぇが並んでいるのが見られる。
うれしくて何度も見ちゃいます。
Style Book No.1,2,3と4(上の赤い表紙がNo.4)
中のページをチラっ
12月9日(火)
今日も晴。
冬の明るい陽ざしは、ただそれだけでほっとします。
バジルの花の咲き方がかわいい。そしていい匂い。
12月8日(月)
快晴、暖かい。
週末福井金沢の旅に出かけていたむあちゃんから、
旅の写真や感想が送られてきて、楽しんだ様子が伝わってきました。
mojiにも行ってくれて、柴本さんからもその時の様子を聞いていたけど、夕方柴本さんと電話で話す。
むあちゃんの「自称叔母」が福井にもひとり生まれました。
12月7日(日)
快晴。
今日は暖かい。
いつだったか、ラジオに阿川佐和子さんが出ていた時、
三谷幸喜さんが教えてくれたという「阿川阿川阿川」と鳴くカラスの話をされていました。(ラジオでは三谷さんが録音した実際の鳴き声も聞けました)
うちの近所にも「阿川阿川阿川」と鳴くカラスがいて、そのラジオを聞いてからは
鳴き声を聞くたび、阿川佐和子さんの顔が思い浮かぶようになりました。
さっきもまた元気に鳴いていました。
手紙を書こうとポストカードファイルをめくっていた時、
マリー・ローランサンのカーネーションの絵のカードのところで手が止まり、
そういえば、、、今年の初めだったか、古本屋さんでマリー・ローランサンの詩集を買ったことを思い出し、
ファイルを閉じ、本棚をゴソゴソ。
帯と見返しの、ブルーの紙の色に惹かれて買ったのだけど、ぱらぱらと見ただけで読んでなかった詩集。
かいさんからお借りしていた本を読み終わったので、今日から読もうか。
12月6日(土)
午前中栄子さんから、夜、叔父から、おいしいものがたくさん届く。
年が越せそうだなんて思うくらい。
と言いつつ、早速栄子さんが送ってくれたものから食べ始めています。
おやつに、りんごとお手製干し柿、
ちょっとしてからミックスナッツに秋田のさなづら。食べ過ぎですな。
前にもいただいたことのある紅芯大根は浅漬けに。
(切った時の紅い色が鮮やかで、食卓が華やぐので夕飯用に)。
それから、昨日志帆さん(史郎さんのパートナー)からいただいた、
山口県産の片口鰯のいりこを、お味噌汁用にと、雪平鍋に昆布と一緒に入れておく。
いつも出汁は昆布とかつお節なので、昆布といりこの出汁は20代の頃以来かも。
あまりにも立派ないりこでびっくり。
何時間かして鍋をのぞくと、水面から頭だけ出していてシュールでした。
12月5日(金)
今日も快晴。
けれど空気は確かに冬になりました。
午後、亮太君と表参道へ。
まずは今日から東青山で始まった濱中史朗展へ。
猿山さんによる7年ぶりの史郎さんの展示。
毎年12月に行われていた「さる山」での史郎さんの展示のことを懐かしく思い出す。
扉を開けると、オレンジ色の灯と共に焚かれている香の香りと煙草の匂いが迎えてくれて、
全身黒い服をまとった細長いシルエットの、長髪の史郎さんと猿山さんがいて、作品がぎっしり並んでいる。
その空間と時間がとても好きでした。
今回は空間は違うけれど、黒い服で長髪の猿山さんと史郎さんはそのままで、史郎さんの新作を見られるのはやはりうれしいことでした。
私は大きめの鉢、亮太君は酒杯を。
「今日、孫の2歳の誕生日」と、スマホで孫の写真をうれしそうに見せてくれる私と同い歳の猿山さん。
目尻が下がりすぎていました。
史郎さんとも少し話して、熊田さんとも少し話して、Zakkaへ。
園芸家の大野さんがいらした植物の痕跡があちこちに。
またお会いできなかったけど、大野さんの植物を見れてよかった。
先にお茶をしていた方がふた組いらして、ひと組の方が帰られてから、われわれも眸さんにカプチーノをお願いする。
待っている間にいらした方が、私の「青い実」のカードを2枚買ってくださっているのをうれしく見ていたら、
お会計の後、佐藤さんがさらっと紹介してくれました。
ささ記も時々読んでくださっているとのこと。ありがとうございます!
しばらくすると、雅子妃似のAさんにも久しぶりにお会いできました。
眸さんが淹れてくださったおいし〜いカプチーノを、亮太君とじっくり味わい、
眸さんと佐藤さんにごあいさつをして出る。
ああ、そういえば12月といえば、お餅をお持ちする月でした。
眸さんと土器さんに毎年お持ちしていた鯖江のおいしいお餅屋さんは、数年前に店じまいをしてしまったので、お餅をお持ちすることもなくなってしまったけど、
こうしてふと思い出せるいい時間になっていました。
Zakkaの後は、村田さんの事務所へ伺って、楽しみにしていたある物を受け取る。
亮太君は村田さんの事務所が初めてなので、ほんとはレコードなどみたかったと思うのですが、
私と違ってお行儀がいいので、静かに座っていました。
渋谷から電車に乗って駅を出ると、いつも行くスーパーの上に大きな月。
スーパーからの帰り道、満月の夜、歩きながら角を曲がりながら幾度も空を見上げる。
12月4日(木)
快晴。空気は冷たかった。
バジルの白い花、また3つ開く。なんてかわいいんだろう。
先日Zakkaで、弟子屈の山椒の北原さんから届いた「したから農園のじゃがいも」を
お裾分けでいただきました。
これまでに何度も北原さんからいただいているじゃがいも。
(ポストカードの「芋」の絵のモデルも、したから農園のじゃがいもです)
昨夜小さい種類のだけソテーして食べたら、普段食べているじゃがいもと明らかに違う。
ねっとりと濃厚で小さい中においしいが詰まっている。
ひと口食べた亮太君も、同じような感想を述べていました。
じゃがいもを食べる前に、北原さんにお礼の手紙を書いて投函してしまったことをちょっと後悔してます。
食べてから、感想を書いて送るべきでした。
夜、ベランダからちょっとだけ身を乗り出して丸い月を見上げる。
明日もよく晴れそう。
12月3日(水)
少し気温が下がりました。
午後、エムラボで髪を切る。
最後にブローをしてもらっている時、金子さんに
「みほちゃんの髪は何もつけなくてもつやつやだね」と言われてうれしかったな。
髪を洗う時シャンプーを使わなくなって何年も経つけれど、
私の場合は、シャンプーはしなくてもよかったのだと思う。
夕方まだ暗くなる前にスーパーに行った帰り道、東の空に白くて丸い月が。
もうすぐ満月だと気づく。
12月2日(火)
昨日ほどではないけれど、今日もまあまあ暖かい。
先月の初め頃、ベランダのバジルの鉢を今年はもうおしまいにして、
摘み取ったものを花器に移してずっと眺めていたら、少し根が出て、蕾も育って、
今朝、白い小さな花がひとつ咲いていました。
バジルの水換えのとき、毎回ふわっといい香りが漂い、好きな瞬間です。
昨日Zakkaの佐藤さんからいただいた小さな柚子も、今日1日とてもいい香りがしています。
あんまりいい匂いだから、昨夜はベッド脇に置いて眠りました。
パイナップルセージの真っ赤な花は、どんどん長く大きく育っています。
私の暮らしのささやかなしあわせたち。
12月1日(月)
いやあ、暖かかった。コートがいらないくらい。
12月のZakka、開店前に着く。
早めに着きそうだったのでゆっくりめに自転車をこいで、
Zakkaへの階段もゆっくり上がっていたら、もうすでにお二人並んでらした。
お二人のうちのお一人に、佐々木さんですかと声をかけられて、
なんとLUCAの展示の初日に岡山から来てくださった方でした。
少しおしゃべりもできてうれしかった。
時間になって眸さんがドアを開けてくれて、まずポストカードを納品して、
気持ちを落ち着けてゆっくり全体をみる。
白の中にちょこっと赤が効いていたりして、クリスマスの雰囲気が。
12時に今治のsotosuの村瀬さんとZakkaで待ち合わせをしていたので、
それまで眸さんや佐藤さんと話をしたりもする。
Zakkaにいらした村瀬さん、真剣にみてました。
村瀬さんと渋谷に移動し、ランチを食べ、それからカフェでお茶をしました。
ゆっくりお会いするのは1年ぶり。
5月のLUCAの個展にも足を運んでくださいましたが、あまりお話できなかったので、
今日はいろいろな話が聞けて、いい時間になりました。





